ユースアドバイザー講習会スタッフ4名が受講

テーマ 
自立に困難を抱える若者の実態とユースアドバイザーの役割
講師
宮本みち子氏(放送大学教授)

日本はまだまだ伝統社会の名残があり家族主義が根強く
様々な問題が親の責任にゆだねられており
家族が抱え込む傾向があるため早期介入が難しい

今後は地域の若者支援ネットワークを構築し
連係プレーを推進する要となる人材の養成が急務である

若者自立支援が就労に限定した支援では効果があがらない
社会関係スキル、精神疾患、発達障害
基礎学力、家庭の貧困や崩壊、対人関係での挫折経験など
複雑な事情が重層的に絡んでいる

成人期への移行の不安定化は先進国に共通する現象であり
家庭や個人の問題に矮小化することなく
社会的コンセンサスの形成が課題である

イギリス、オーストラリア、フランス、オランダ等の
取り組みは非常に参考になる点が多い
特に「青少年が行政の支援を受ける権利」を法的に保障し
支援の拠点を国から地方自治体に移したり
支援方法を集団から個人へ
「集合的プログラム」から「個人発達プログラム」への
シフト等が興味深かった

<ツユクサは涼しげな青い花です>