フリースクール入所少女に傷害容疑 京都、経営者ら逮捕

ボランティアスタッフY

京都府京丹波町にあるフリースクールで、
入居していた女子中学生に暴行を加えた容疑で
経営者と責任者が逮捕される事件がありました。

施設の窓には脱走を防ぐため格子がはめられ、
竹刀や手錠もあり、日常的に虐待行為が行われていたようです。
期限切れのコンビニ弁当を食べさせられることもあり、
しかも食事は5分で食べるよう制限されていたそうです。
トイレの時間も決まっていて1日数回、
同室の入所者全員でまとめて行き、
水を流すのは最後の一人と決められていたといいます。

この施設の入所料は200万〜300万、
月謝は10万〜20万もするそうです。
これだけの大金を払って、殴られたり蹴られたり、
賞味期限切れの弁当を食べさせられてはたまったものではありません。

同施設のホームページには
「家庭内暴力、引きこもりなど問題のある子どもたちを預かり、
共に生活することで彼らの心の回復を目指します」
と書いてありました。
こんな施設に入れられたのでは、心の回復どころか、
取り返しのつかないくらい深い心の傷を負ってしまうのではないでしょうか。
子どもが負った傷を考えると、とてもいたたまれない気持ちになります。
このような施設がはびこる背景には、
引きこもりや非行は体罰を使ってでも直さなければならないという
子どもの人権を無視した考え方が
世間でまだまだ根強いことがあげられると思います。
子どもに関わる仕事をしている人は何より
子どもの権利に対する十分な理解が必要です。
こういう施設を反面教師として、
私達子どもひろばスタッフも一層研鑽を積んでいきたいです。

参考記事

フリースクール入所少女に傷害容疑 京都、経営者ら逮捕(asahi.com9月9日)
暴行、日常的か 京丹波・更生施設事件 (京都新聞9月10日)

<ツユクサがひっそりと咲いています>