ボローニャ紀行 井上ひさし

*ボローニャ大学は創立1088年でヨーロッパでも最も古い大学
最初は青年たちがてんでに学者のもとへ個人的に通学していたが
その後学生組合を作り大学が発足した

ちなみにラテン語のウニウェルシタス(Universitas)は自治組合の意味
学生が管理する大学(University)だから教授も人選も学長も
授業内容も給料も学生が決めた
聴講生が少ない教授からは罰金を取り改善されなければ首にした

人体の解剖は公開で行われ市民であれば男女を問わず
医学部学生と並んで見学する権利があった

*現在のイタリアでは入学試験や選抜試験はなく
卒業資格があれば上へ進むことができるが
実は高校卒業資格試験が難しい

大学の単位取得試験はすべて筆記と口述の併用で
口述試験は公開で行われ学生も市民も見学する

<ミョウガは独特のいい香りがします>