「人権宣言」パスポートに 中高生に無料提供

世界人権宣言が国連で採択されて、今年で60年になる。
人権団体「アムネスティ・インターナショナル日本」と
国連広報センターは60周年を記念して、
イラストを添えた易しい言葉で人権宣言を書いた
「人権パスポート」を作った。

中学、高校生向けに、1校あたり500部を上限に
無料で提供している。

世界人権宣言は、1948年12月10日の第3回国連総会で
採択された。
第1条は「すべての人間は、生まれながらにして自由であり、
かつ、尊厳と権利とについて平等である」という言葉から始まる。

人権パスポートは、渡航パスポートと同じくらいの大きさ。
詩人の谷川俊太郎さんとアムネスティ日本が
20年ほど前に翻訳したわかりやすい口語の日本語で、
前文と全30条の条文が書かれている。
各条文の下に、2007年中に実際に世界中で起こった
人権侵害の具体例を載せている。

アムネスティ日本は「世界人権宣言は、自分を守り、
他人の権利を尊重するもの。人権教育の時間に使ってほしい」という。
署名を入れる欄があり、署名した人数を学校から知らせてもらって、
ホームページ上で都道府県別の数を公表していく。

<ホトトギスが咲いています>