大沢真理(東大教授・社会保障論)より
日本の相対的貧困率は経済協力機構(OECD)
加盟国のうちトップ級
税・社会保障の機能が貧弱で女性の貧困と
男女の所得格差を是正できない事情が背景にある
男性に雇用を保障すれば妻子を養い
老後の生活も保障されるという想定でやってきた結果
女性の非正規化が進み男女の所得格差も拡大
70年代半ばから社会保険でカバーされる
女性雇用者の割合も下がり続け
一人暮らしの高齢女性の貧困を防げない
90年代に高所得を中心に減税し
所得の再分配機能が落ちた
一人暮らし世帯の01年の貧困比率は
男性22%に対し女性42%
女性の非正規化と再配分機能の低下で
働くシングルマザーの貧困率は58%と高い
女性の貧困解決が日本の貧困解決のカギだ
<イチョウ並木の下で銀杏を拾っていました>