全国の学校が07年度に確認した児童生徒の暴力行為は
5万2756件と前年度比で18%増え、
小中学校のすべてで過去最多だったことが、
文部科学省が20日付で発表した「問題行動調査」でわかった。
感情をうまく抑制できずに急に暴力を振るうなど、
学校現場が対応できずに苦しむケースが広がっているという。
調査は文科省が都道府県教委を通じてまとめた。
小学生の暴力行為は約5200件(前年度比37%増)
中学生が約3万6800件(20%増)、高校が1万700件(5%増)
最も多いのは児童生徒間の暴力だった。
暴力行為の調査では、前回から、けがや診断書、警察の届けの有無に
関係なく報告するように求め、
さらに今回は各校が書き込む調査票にも明記し、積極的な報告を促した。
こうした方針が実数増の背景にあるが、
文科省は子どもの変質ぶりも暴力増加の要因に挙げており
「自分の感情がコントロールできない」
「ルールを守る意識やコミュニケーション能力が低下している」
などとみている。
ただし、調査はあくまで各校の自己申告で、
実情を正確に表しているかは不明だ。
一方、07年度の「いじめ」は計約10万1千件で、
過去最多の06年度からは約2割減に。
校種別では小学校約4万9900件、中学校約4万3500件、高校約8400件。
(中略)
携帯サイトや学校裏サイトなどネット関連のいじめは約5900件。
初調査の前年度より21%増えた。
<千日小坊は小さくて可愛らしい花です>