東京新聞 本音のコラム 伊藤洋一より

子供のケータイ使用について異論を申し述べる。
「子供にケータイなどいらない」論が根強いが、
筆者は一定年齢が来たら子供にはむしろ使い方を教えて
ケータイを学ばせろという考え方だ。

第一にこれだけ誰もが使っているツールを
子供の目や手が届かないところに置くことは不可能だ。
禁止されればされるほど子供達たちは興味を持ち、
こそこそと使うようになる。
リスクも教えられないまま。危険だ。

第二に、学校ではPCは積極的に利用されている。
PCとケータイの機能の差は実はない。
筆者はケータイで原稿を書いたこともあるしネットもする。
学校でPCを教えるのにケータイを使用禁止にする理由が分からない。

ケータイは危険だという人が多い。その通り。
しかし大人は誰でも使っている。有用だからだ。
だからこそ子供たちにはリスクとメリットを教えるべきだ。
自動車運転には免許がいる。
ケータイも学びがあってこその事故回避だろう。

不平等をなくすために一定数を学校に備え付ければ良い。
ケータイを授業で教え、他では禁止にする手もある。
単純禁止よりも子供たちは納得するだろう。
ケータイを使いこなしているのは大人ではなく実は子供たちだ。
だから大人ができることは、
リスクをきちんと子供たちに学校から教えることだ。

<ミゾソバがきれいです>