若者ボランティア

最近、当会には大きな変化が起きています
ボランティア希望の問い合わせが増えていて
しかも学生だけでなくむしろ社会人が多いのです

学生にも社会人にも共通することは非常に真面目で優秀で
心優しく前向きな若者たちだという事です

なんとなく社会に価値観の転換期が来ているような気がします
これまでは知識の暗記に励み、良い成績を取り
良い学校に入り、良い会社に行く
良い条件で結婚して子どもを生み良い家を建てる
あとは家族のため住宅ローンと教育ローンのために働く

上昇志向とマイホーム主義のワンセットで内向き志向
みんなが同じ方向を向いて一直線に走るのが当たり前
右肩上がりの時代には何も考えなくても人生の線路がひかれていた

でも今はそんな絵に描いたような人生設計が出来るのは一部の人だけ
多くの若者が将来に不安感や閉塞感を抱いている一方で
価値観が柔軟に多様化したり、逆点の発想で選択肢を押し広げるパワーも
生まれてきたような気がします

なんだか変だ 自分は違うと思う 他の道を歩きたい 
そんな風に感じる若者はいつの時代にもいたのですが、
最近は格段と増えてきたのではないでしょうか?

そのなかに自分の生き方として社会貢献を視野に入れる若者たち
自分の能力や時間を自己利益のためにだけ使うのではなく
人に役立つために使いたいとボランティア活動に飛び込んできます

戦後復興期と高度成長期の価値観は若い感性には
もはや色あせて見えるのでしょう
いつまでも古ぼけたものさしやマニュアルにしがみ付いているのは
滑稽で精神的に貧しいですね

競争社会から格差社会、新自由主義と弱肉強食が行き着いた先には
人と人の絆を結びなおそうとする新たな試みが始まるかもしれません

<くちなしの花はとても良い香りがします