女性活用小国のカルテ 「日本は57位」 乏しい実感

国連機関が公表している女性の活躍度を示す
『ジェンダー・エンパワメント指数(GEM)』で
今年、日本は109カ国・地域中57位

GEM統計は95年第4回世界女性会議をきっかけに
女性の意思決定への参加度を見える形にするため始まった
国会議員や管理職、専門・技術職の女性の比率
男女の賃金格差などをもとにはじき出し
国際ランキングにして毎年発表する

『男は仕事、女は家庭』の役割分担を基軸に経済発展してきた
日本では経済の発展度のわりに女性の活用が進まず
95年の116カ国中27位から順位は年々低下傾向だ
だが『世界第2位の経済大国』の自己イメージが強い中
『57位』の実感はほとんど人々に浸透していない

米スタンフォード大日本センター所長アンドリュー・ホルバートさんは
『欧米は80年代の産業の構造転換の危機を女性という新しい
人材の活用で乗り切った。
女性の活用が産業の再生に不可欠という発想は常識となり
国際社会は女性の活用競争に入っている。日本にとっての壁は
多くの人がこれに気づいていない点だ」という

(1位スウェーデン 2位ノルウェー 3位フィンランド 
 4位デンマーク 5位オランダ 6位ベルギー
 7位オーストラリア 8位アイスランド 9位ドイツ

09年7月 女性差別撤廃委員会では日本政府への厳しい声も出た)

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