成長遅い子ども・・・・まだ学校には行けない
医療の進歩で救われる命が増えた一方で同じ年に生まれた
子どもより成長や発達が遅れる子もいる
そんな子どもたちのために、小学校に通う年齢になっても
発達の程度によって学校に通わないことを認める『就学猶予』という
制度がある。ただ制度を知る人はわずかで適用例もまだ少ない
就学猶予の中心はかつて身体・知的障害や経済的な事情で
学校に通えない子だった。戦後まもない1948年には本来なら
小学校に通う年齢の猶予者が26,372人いた
次第に養護学校などが整備され89年度に475人と底を打った
一方で近年発達の遅れや障害を伴う子は増えている
日本小児科学会の調査では体重1,000グラム未満の超低出生体重児の
死亡率は1985年に42.7%だったが、医療の進歩で2005年は17%に改善
彼らは成長が遅れがちで障害が残るリスクもある
猶予者は89年度から増加に転じ08年度は1095人に達した
就学猶予を望む親を支援してきた三科潤・東京女子医大元准教授は
『500グラム未満の特に小さな子の就学問題はここ5年ほどで新たに出てきた』
と話す。『1年待てばかなり体力がつく。子の将来を誰よりも思う親の希望を重んじ
教委や学校は猶予を認めて欲しい』と言う
子どもの成長に過度な期待をかけることを戒める識者もいる
未熟児の発達に詳しい横浜市中部地域療育センターの原仁所長は
『いつも周りと比較してつらい立場に子どもを置くより例えば
特別支援学校などに進む方が良いケースもある
保護者は教委と相談し、子どものことを1番に考えて猶予を検討してほしい」
とアドバイスする
・・・・・親としてはものすごく難しい判断を迫られますね・・・・・・
<なずな(ぺんぺん草)が小さな花をつけました>