「境界性障害」実態の調査を 自殺との関連 医師ら指摘

自殺者が12年連続で年間3万人を超える中
自殺との関連性が海外で認められた精神疾患
「境界性パーソナリティ障害(BPD)」について
「国は早急に患者の実態を調査すべきだ」と
医師らが訴えている

発生率100倍
「66人のBPD患者の内6人が3年半の間に自殺した
治療を受けている最中なのにだ」
7月下旬厚生労働省「自殺・うつ病対策プロジェクトチーム」の会合
BPDを研究する東京都松沢病院の林直樹精神科部長が
衝撃的なデータを公表した
日本の10万人当たりの自殺者数(2009年)は25.8人で
単純比較するとBPD患者は約100倍の発生率だ

逆に自殺を考えた人の中にBPD患者が多かったとの関連データもある
松沢病院はリストカットや過量服薬などの自傷や自殺未遂を起こして
06年〜07年に入院した各患者の病状を2年間調査
追跡できた約100人の内、先の66人が患者と診断されていた
BPD患者が生涯に自殺する率を9%とする海外の報告はあるが
国内での疫学調査はない

BPDは現実の認識が可能なうつ病などの神経症と
妄想や幻聴が現れる統合失調症などとの境界線レベルの精神障害で
①情緒不安定 ②対人関係のトラブル ③衝動性—が主な特徴だ

BPDに詳しい複数の精神科医や心理士によると
認識の薄さからうつ病と誤診されたり併発したうつ病のみが診断されることも
長い期間や根気が必要な治療を敬遠し医師がわざと見ないようにしてきたとの見方もある
林医師は「まずは疫学調査の実施を。10年、20年後を迎えれば
大変なことになる」と警鐘を鳴らす

・・・・・戦争をしている国の戦死者よりも平和な日本の自殺者が多いなんて!
例えば07年のイラク駐留米軍死者数が899人
09年のアフガニスタンの各国軍隊死者数は506人
イラク戦争の民間犠牲3240人とか
自殺の背後にある問題をしっかり調べて有効な対策を講じて欲しいですね・・・・

<千日紅は次々に咲きます>