いじめと人権ワークショップ出前授業に行きました

中学1年生2クラス合同で総合的学習の時間に行いました
文部科学省の2002年の調査では日本の子ども達のいじめは
一番多いのが中学1年生というデータがあります
また同様に2009年の調査では小学4年から中学3年までの子どもで
いじめられた経験がある子が約90%
いじめた経験がある子が約90%というデータもあります

これほど多くの子どもにとって身近で日常的な問題なのですから
もっともっと多くの人がこの問題の改善に取り組む必要があるでしょう
クラスにいじめがあると多くの子どもの不安感、不信感が増幅し
落ち着いて勉強に集中することも出来ませんし
安心して友人関係を築くこともできません
中には不登校や自殺など深刻化するケースもあります

特に思春期はホルモンの関係で攻撃性が増し
いじめもエスカレートしやすいのです
子どもたちがいじめだと思ってやっていることも
実は差別や犯罪にもなりうるのだという
大人からの明確なメッセージが重要だと思います

このワークショップはいろいろな学校で実施してきましたが
どこでも共通して他のワークショップとの明らかな違いがあります
それは必ずひとことも発言せず瞬きもせずに
じーっとこちらを見つめ続ける眼に出会うことです
多くの場合それは男子なのですが
そこだけが違う空気が流れているほどに感じます
きっとものすごく何かを考えているのでしょう
その真剣な瞳に私達の心がじっと覗かれているような気がします

またいろいろな先生にも出会ってきましたが
今回一人の先生から
「38年間教師をしてきたがこのようなものは初めて見た。大変すばらしい」
という印象深い言葉をいただきました
初めて出会った私達にこのようにストレートに表現される先生に脱帽です

<彼岸花が咲きましたね>