教育とはなんだ 重松清編著

1.佐藤学氏に聞く「学校改革」より
*冷戦構造というのはどの国のGNPの伸び率も毎年5%程度で
バランスの取れたシステムだったと思う
ところが東アジア諸国、日本や韓国や台湾はアメリカの核の傘におさまることで
軍事費を経済や教育への投資に回すことができた
日本のGNPは1970年から1985年にかけて450%も伸びた

その一方で東アジア型の教育は非常に過酷な受験戦争があるのが特徴
大学受験はともかく高校入試の段階で競争的な入試を行っているのは
日本と台湾と中国と香港、シンガポールだけ、韓国は30年前に廃止
明治以来ほとんどの子どもにとって親よりも高い教育を受けることが
親よりも高い社会的ポジションに移動できるチャンスだった
だが1980年以後多くの子どもにとって学校は失敗と挫折の場になってしまった

*不幸な子どものそばには未熟な親と教師がいる
きちんと成熟した関係で支えてくれる親や教師と一緒になって
学び続けている限り子どもは絶対につぶれない
だから一人一人の子どもが学び支え合えるような教室づくり、
学校づくりに全力投球すべきだ

<金魚草は花の形が金魚みたいだから?>