2010年のノーベル化学賞に選ばれた鈴木章氏と根岸英一氏の
恩師ブラウン博士が弟子たちに強調されていたのは
「eternal optimism」(永遠の楽観主義)という言葉だった
化学者が新しい物質を作ることに挑戦するとき
何度も実験を繰り返し、うまくいかなければ別の方法に切り替え
忍耐を持って地道な努力を継続する必要がある
そのプロセスにおいて大切な考え方が「eternal optimism」という訳である
心理学者スーザン・セガストロームがその著書「幸せをよぶ法則」の中で
強調しているのも楽観主義である
幸せな人生をおくるためには物事を悲観的にとらえるのではなく
楽観的にとらえることが大切だと説いている
楽観性が幸福な人生につながる事を科学的に証明した
経験豊かな心理学者による極めて良質な一般向けの書物である
楽観性が免疫系を賦活し身体的な健康をもたらすことを
しっかりした研究で示している
フランスの哲学者アランは「悲観主義は気分だが楽観主義は意思である」
という有名な言葉を残している
悲しいことが起こった時、気分的に悲しくなりその悲しい気分に浸ってしまい
事態はもっと悪くなるのではと思ってしまう・・・
典型的な悲観主義で、ある意味自然な流れかもしれない
しかしここで意思を働かせ、起こったことは悲しいことだけれど
きっとこれは早期に解決し、もっと良い結果に結びつくと意識的に考え
意思を働かせることが楽観主義である
・・・・・「わかっていてもそうできないから苦しむんだ」とよく言われますが、
出来ないことの言い訳をしていて病気になるのと究極どちらを選ぶのかですね・・・・
<アネモネが咲いていました>