週刊誌を読む 『歪んだ原発体制』を糾弾 1冊の大半使う大特集も

原発事故をめぐる政府の対応への市民の不信感が頂点に達し
同時に政府発表を伝えるマスコミへの不信感も高まっている

今回の原発事故で明らかになったのは、従来の政治家や学者を含めた
日本の原子力をめぐる体制全体が歪んでいたということだ

例えば「楽しい原発視察ツアーと湯水のごとき広告費」という記事では
こんなエピソードが紹介されている
スポーツライターの玉木正之氏が過去、原発の広告記事への出演を依頼された時
代理店から提示された謝礼は500万円
正木氏は原発反対だったため折り合いがつかず掲載されなかったが
謝礼の額に『桁がひとつ違う』と驚いたという

また原子力専門学者についても高木仁三郎氏のように原発反対を唱えると
アカデミズムの世界で徹底的に排除されたという事例が紹介されている

国策とされた原発推進のためには湯水のように金が使われ
反対するものは徹底的に迫害されたというわけだ

そういうこの国の原子力をめぐる従来のあり方が問われている
皆が自分の問題として考えるべき事柄だ

<赤つめ草が咲いていました>