子どもの見える行動・見えない行動 菅野 純より その6

心のサインとは

私たちは自分の感情を必ずしもストレートに表現しているわけではない
悲しい時、いかにも悲しそうな顔つきをしながら
悲しげな声で「私は悲しい」という人がどれだけいるだろうか

たいてい、人は別の行動を取るだろう
何か悲しい出来事にであったとき、むやみにはしゃいだり、
怒りっぽくなったり、そんな出来事があったとはまったく感じさせないように
平静に仕事をしたり・・・・

子どもの示す行動の背後にも、行動の表面的な意味とは全く異なる
内面的意味が隠れている事がないだろうか

寂しい・人に認められたい・人に甘えたい・人をたよりたい・救って欲しい・不安な
気持ちが

落ち着きのない・強がった・反抗的な・ひょうきんな・快活な・無感動な
行動として表れる

「寂しい時—寂しげな顔」「甘えたいとき—甘えるような言い方」
「不安な時—不安げな態度」など、私たちがごく普通に描いてしまう
心の表出方法とは異なる表出の仕方で子ども達の内面が表れ
そこから、大人に向かって心の危機を訴えるメッセージが伝わってくる時
私たちはそれをサインととらえるのである

<ナズナというよりぺんぺん草の花も小さくてかわいいです>