10月に相模原市の中学3年生が同級生達から暴行を受け
鼻の骨を折るなど1ヶ月の重傷を負った

警察の調べによるとこの生徒は
中学入学直後から同級生約10人に殴られたり
蹴られたりの暴行や持ち物を隠されるなどのいじめを
繰り返し受けていたということがわかった

しかし入学直後、生徒の保護者が学校に相談したが
学校側はこの生徒が抵抗していたこともあり
けんかとみなした

また生徒が2年の時の担任はいじめを疑ったが
上司に相談しなかった

校長は継続的ないじめという認識はなかったという

10対1でも抵抗すればけんかとみなされるのだろうか?
圧倒的な力の差があることは誰の眼にも歴然としている
けんかは対等な力関係で双方向であることが
いじめとのちがいであることを先生に理解して欲しい

いじめを疑った担任は上司になぜ報告しなかったのか
そこを解き明かして欲しい
クラスに問題があることは担任の指導力不足なんではない
思春期には問題が起こって当たり前と専門家は指摘している
そういう難しい時期の子どもが数十人もいるのだから
常に問題はあるはずなのだ
あることを前提にすれば隠す必要もない
先生は勉強を教えるのが仕事だと勘違いしていないか?
子どもの学びは学力だけでなく
人間関係やコミュニケーション能力など幅広い学びを通して
成長していくのだ
そのために集団生活を送り様々な部活や行事が組み込まれているはず

担任は報告せず校長は認識していないなら
いじめは大人により見て見ぬ振りされ
なかったことにされてしまう

しかし真実はひとつだ
大人が自らの保身で隠したりごまかしても
他の生徒達がじっと見ていることを
忘れないで欲しい

いじめられている子だけでなく
いじめてる子も
それを見ている子も
大人から正しいメッセージを受けていないことが
いかに成長期の子どもの心を傷つけているか
人間不信に陥らせていないかを
私達大人は謙虚に考え責任を果たさなければならない

<パンジーは色とりどりに咲きます>