昔はよかったと言うけれど 大倉幸宏より その3

3 .誇りなき職業人たちの犯罪

1919年7月5日時事新報より:
積荷抜き取りは我が国運送業界多年の悪習である

1919年12月26日横浜貿易新報より:
鉄道輸送貨物の紛失件数は3087個、
抜き取りは手段巧妙で未発見もあり、
その実際計数を知るは至難なり

1921年1月3日新愛知より:
我が国の特許権侵害またはトレードマークの盗用が
統計上欧米先進国より多い。
見本と現品との相違、例えばシャツのボタンは
全部糊付け、マッチ箱は空っぽ、

1917年東京市民読本より:
外国の市場において非難された実例
靴は水に耐えず数日で破れ、鉛筆の芯はない、
おもちゃの絵の具は数日で剥奪、ほうろう鉄器は水漏れ

1928年3月10日東京日日新聞より::
鶏肉に6割のウサギ肉を混ぜた

1939年8月4日都新聞より:
野犬、病豚、死肉などをひき肉やこま切れ肉に混ぜたり、
ハム、ソーセージに混ぜた

1928年読売新聞社編「公徳養成之実例」より:
葡萄酒は水、アルコール、色づけ。
牛乳は米のとぎ汁、豆腐の汁を入れる。
ビールは他所のラベルを張り付ける