報道によればこの少年は中1の頃からいじめられ
学校側も把握していたのに
中2のクラス替えでいじめている相手と
同じクラスになったことが1つ目の問題点です
この学校では生徒と先生が毎日交流ノートを実施しており
少年は度々いじめの具体的な内容を書いたり
苦しい胸の内を告白したり
死にたいとまで書いていたのに
読んだ担任からの反応は驚くほど表面的でした
確かに毎日クラス全員のノートに目を通し
返事を書くのは大変かもしれませんが
そこに命や人権に関わるような深刻な内容があったのに
軽くスルーしたのなら
生徒とのノートはこの先生にとっては
単なるルーチンワークに過ぎなかったのですね
これが2つ目の問題点です
大津の自殺事件の反省から文科省は
いじめに対して担任個人ではなく
学校として組織的に対応するように法律を作ってから時間がたちますが
この少年のいじめのことは校長は知らなかったようで
担任から大事な報告もなかったとしたら
これが3つ目の問題点です
少年がノートにこれだけ深刻な記述をしているのに
担任から家庭への連絡がなかったことが4つ目の問題点です
学校は家庭から子どもを預かっているのですから
学校であった重大なことは当然知らせるべきですし
子どものために共に協力するべき相手でした
少年の必死な訴えが大人の心に届かなかったこと
大人から何1つフォローがなかったことが
少年の絶望感を深めてしまったことが本当に残念です
1つの若い命がこんな形で失われてから
初めて動き出す大人とはいったい何なんでしょうか?
<どくだみの花がひっそりと咲いています>