日本の反知性主義 内田樹より その1

・知性の活性化・高度化って、ものの考え方の
構造そのものを作り変えて、思考のシステムを
再組織化することじゃないですか。
今すでにあるものを局所的に強化することとは全然違う。
今ある仕組みは手つかずにしておいて、
局所だけ量的に強化すれば、むしろシステムは硬直化する。
使いものにならなくなる。
「頭の良さ」って、結局は「頭がしなやか」ということなのに

・自我の壁が弱くなることの代償に、二人が共有している
集合知へのアクセスの自由度が高まる。これって
知性の活動に取って極めて効率のいいやり方なんじゃないかな。
だって、主体性とか我執って、知性の活動を阻害するだけでしょ

・身体は脳よりも他人との共感性がずっと高いから、
まず身体で同期化していくと、心の同期化もだんだん
できるようになってくるのかもしれませんね

<ロウバイが咲くころです>