日本の反知性主義 想田和弘より その2

・知性とは、自分の頭で吟味し、疑い
熟考する能力や態度のことである
それは「結論先にありき」の予定調和や
紋切り型でお仕着せの思考を拒否する
知性の発動に「ショートカット(近道)」はあり得ない

・知性が間断なく活発に発揮されるためには
苦労して到達した地点にしがみつくことなく
いつでも捨て去り更新する勇気や気力を
維持することが必要になる
作り上げては壊し、作り上げては壊していく
この終わりのない不断の運動の中にしか
知性は宿らないのであり
運動を止めた瞬間に、知性の働きも停止するのだ

<カニバシャボテンの花が咲く頃です>