在住40年 日本論出版 R・ターガート・マーフィーより

アウトサイダー(外部の人)だからこそ気づけることがある
魚が水に気づかないのと同じです

現代日本がとらわれている「呪縛」について知るには
長い時間をかけて醸成された
<きわめて独自性の高い国民文化>を
理解する必要があるとの考えに基づいている

歴史への査察から導き出された日本の肖像は
耳に痛くも興味深い。

例えば、江戸時代に重視された
<どんな命令にも疑問を抱かずに規律正しく従う>
という武士の倫理は、現代の日本人の
<最もあからさまな矛盾でさえ大騒ぎせず受け入れる>
性質と結びついたと主張する。

「日本人は怒りをあまり表に出さず、不満があっても
『しかたない』と考えがちで、受動的です。