大切なことを伝える 池本美香より

女性が参政権を初めて行使した
衆院選から70年を迎えた4月10日
1面トップで報じられたのは
「女性議員比率なお156位」だった

経済協力機構(OECD)加盟34か国で最下位
韓国の111位も大きく下回る

ほかにも女性と政治に関する記事が多く
考えさせられた

議員割合が低いだけでなく
衆院選の投票率は1969年以降
女性の方が高かったが
2009年以降は男性の方が高いという

9日7面ではウルグァイ前大統領ムヒカ氏の
講演詳報で
「政治の放棄は少数者の支配を許すことにつながる」
とあったが、政治から遠ざかっている
女性こそ耳を傾けるべき言葉に思えた

なぜ女性の政治参加が海外にこれほど後れを
とっているのかについて、分析があったのもよかった

クオーター制によって女性議員比率が
上がってきたことは知っていたが
立候補の際に必要となる供託金が
衆・参選挙では300万円と世界一高額であるとは知らなかった

韓国は135万円、イギリスは8万円、
調べてみたらアメリカ、フランス、ドイツには
供託金制度がないそうだ

漠然と政治には期待できないと感じていたが
政治家が悪いというより
選ぶ仕組みが悪いのかもしれない

保育所問題や安保法制施行などに対して
デモなどで行動する女性が増えている

立候補や投票という政治参加のハードルを下げれば
女性が参加し政治が変わる可能性がある

<ハナニラが咲きました>