国境越え「老朽原発止めて」フランス、ベルギーに隣国要求相次ぐ

原発大国フランスや隣国ベルギーの
老朽化する原発をめぐり
近年、ドイツ、スイスなど周辺国から
廃炉や停止要求が相次いでいる

2011年の東京電力福島第1原発事故を受け
脱原発や再生可能エネルギーへの転換の
動きが進む欧州
老朽原発を維持する国々に対し
国境をまたぎ安全性への懸念が深まっている

本紙の調べで、要求が出ているのは
フランスのフェッセンハイム(2基)
ビュジェ(4基)、カトノン(4基)
ベルギーのドール(4基)、ティアンジュ(3基)
の5か所で、いずれも国境近くに立地する

多くが1970年代半ばから80年代半ばに
運転を開始し、すでに30〜40年が経過している

ドイツとルクセンブルグに近いカトノン原発については
独環境党の緑の党が「十分に安全が確保されていない」
として閉鎖を要求
ルクセンブルグのベッテル首相も4月
フランスのバルス首相との共同会見で
廃炉を求めた

ビュジェ原発に対してはスイスのジュネーブ市などが
3月、原発の稼働で「生活を脅かされている」として
仏裁判所に提訴する事態に発展している

独国境にあるフェセンハイム原発については
政府が廃炉方針を表明しているが
具体的な時期については正式に決まっておらず
独政府が早期閉鎖を求めている

<アマドコロが咲きました>