偽りの種子 遺伝子組み換え食品をめぐるアメリカの嘘と謀略 その4

遺伝子組み換え食品を自分の食生活から取り除こう、
と決心した人に良い知らせがある。
実は遺伝子組み換え食品を排除すれば、同時に人の感情面に
影響を与える食品添加物も排除できるのである
なぜなら加工食品にはたいてい、遺伝子組み換え食品と
食品添加物も含まれているからだ

心が決まったなら、次に何に気をつければいいのかを
見てみよう
現時点で存在する遺伝子組み換え作物というと
大豆、綿、カノーラ、トウモロコシが挙げられる
この他、アメリカ産ズッキーニ、イエロースクワッシュ(カボチャの1種)
ハワイ産パパイヤ、そして1部のたばこなども遺伝子組み換え作物である

またスターチの形で遺伝子組み換えジャガイモが残っている
可能性もあるが、モンサント社は遺伝子組み換えジャガイモを
現在は販売していない。同時に遺伝子組み換えトマトも市場から排除された
(わずかだが中国で遺伝子組み換えトマトが販売されているという報告がある)

アメリカ産の乳製品には遺伝子組み換えウシ成長ホルモン(rbGH)を
投与された牛からとった牛乳が含まれている可能性がある

食肉および乳製品のもとになる家畜は、通常、遺伝子組み換え資料を
与えられている。はちみつやはち花粉(ミツバチの集めた花粉)さえも
遺伝子組み換え原料を含んでいる可能性がある

これに加え、遺伝子組み換えされた食品添加物、酵素、香料があり
店に並ぶ何千もの食品および栄養補助食品には様々な加工剤が含まれている

例えばチーズの製造に使われるレンネット(訳注 牛乳を固めるときに使用される
酵素で、キモシンとも呼ばれる)はほとんど遺伝子組み換え品である

人工甘味料のアスパルテームも遺伝子組み換えにより作られたものだ
酵素、ビタミン、加工補助剤の製造には遺伝子組み換えバクテリアや菌類が
使用されている

本とは力強いものである。かつてアプトン・シンクレアは
小説「ジャングル」の中で食肉業界の不衛生さを描きだした
その本を列車の中で読んだセオドア・ルーズベルト大統領は
食肉検査に関する法案を議会で成立させた

また、ケネディ大統領は記者会見の席上、農薬の危険性を訴えた
レイチェル・カーソンの「沈黙の春」に触れ、その意義を認識していることを
明らかにした。そして科学アドバイザーに対し、この件を検討するよう命じた
「沈黙の春」こそは「アメリカの環境運動の原点であり
環境保護局(EPA)の創設に貢献し、1972年のDDT使用禁止をもたらした」
本なのである

<マツムシソウが咲きました>