生野照子・山岡昌之・鈴木真理(編)
・「いじめ」ている子のケアが大事
児童期の「いじめ」っぽい行為は、攻撃性の発達過程の一環として
子どもに出てくるわけですから、そこの認識が非常に大切です
その機を逃さず、周囲の大人がしっかり教えたり寄り添ったりすること
そして、発達の曲がり角をうまく通過させること
それが、後々の「常軌から逸脱したいじめ行為」を予防する
一番の方法なんです。
あなたはダメな子だと責めるのではなく、「いじめ」行為は誰にも
内在するのだが、その対処法を各自が持たねばならないと
教えることであり、大病を防ぐために小さい時に予防注射を
打つのと同じですけど、まず大人の方にその認識を広める
必要があるでしょう
小学校中学年あたりからは、特に女子の場合は、仲間グループが
できてくる。グループの結びつきを強くするために、
排除原理として「いじめ」がツールの1つになってきます
これも発達過程の1つなんですが、今どきは異常にエスカレートして
「いじめ」自体が目的になる場合があります
こうなると別の視点が必要で、まさに、個別的な背景に注目して
サポートが大事になってきます
「いじめ」られたから「いじめ」られる痛みがわかって、
「いじめ」ないようになるというのはきれいごとだと思います
小学校3,4年生の頃から小動物の虐待が止められなくなりました
生き物は全般的に大好きで、今もカエルや昆虫を飼っているのですが
当時の私は飼っていたカナリアを鳥かごから掴みだして
風呂桶の水に沈めて殺したり、野良猫の首を絞めて殺したり
手が勝手に動いてしまう感じでした
今振り返ると、受けた痛みが余りにも大きくて私には抱えきれなかった
というか、痛みそのものが出口を求めていたのではないかと思うのですが
その時は訳が分からなかった
自分の手にある鳥や猫の死体を目にして我に返り、呆然としましたが
しばらくすると、またやってしまうのです
中学に上がると、それが自殺衝動や自傷行為に変化したわけですが