作家の東田直樹さんが自身の自閉症について
精神科医の山登敬之さんと交わした
往復書簡集「社会の中で居場所を作る」
(ビッグイシュー日本)を刊行した。
著書はすでに20点ほどに上る。
中でも「自閉症の僕が跳びはねる理由」は
30カ国以上で翻訳され、米国と英国で
計40万部以上のベストセラーに
*「話せない自閉症患者は誤解されていると思います」
*小さい頃は「普通の大人にさえなれない」という現実に
押しつぶされそうだったという。
母の美紀さんら家族はそれを
「他人はそれほど、あなたのことを気にしていない」と
笑い飛ばしてくれた。
障害があっても特別扱いされずに育ったからこそ
社会の一員として自分らしく生きたいと自然に思えるようになった
「自分らしさとは、自分にしかできないことを見つけ出すことではなく
誰でもやっている日常を、自分なりの判断で
乗り越えることだと思っています」
「自分らしさとは、はるかかなたの山の頂上に
咲いている珍しい花ではなく、手を伸ばせばすぐ届く
心地いい芝生みたいなもの」
*「今では、自閉症に生まれてよかったと思います。
新しい出会いをしたり、人の優しさに助けられたりする中で
人生のすばらしさに気づかされました」