福祉専門職向けセミナー2回目終了2

第2回福祉専門職向けセミナーの内容を少しご紹介いたします(%音符1%)

今回は聴導犬についてです(%エンピツ%)

NPO法人聴導犬普及協会の水越先生にお話ししていただきました。

聞こえている人は音を頼りにしていて、その音の先に何があるのかを知っているが、
聴覚障害者は音が鳴っていることに気付けなし目で確認に行かなければ、何があるかわからない。

(聴導犬の役割)

聴導犬は日常生活の音を知らせてくれます。
・目ざましの音
・後ろから来る自転車や車の音
・病院などで名前を呼ばれたことを教える 
・家族とのコミュニケーション
(必要な時に家族を呼んでもらったり、呼ばれていることを教えてもらう)
・周囲とのコミュニケーション
(聴導犬といることで、周りに聴覚障害者であることに気付いてもらえ必要な手助けをしてもらえたり、情報を得ることができる)
周囲とコミュニケーションが取れることで社会参加の幅が広がります。

(聴導犬のトレーニング)
動物愛護センターなどから子犬を導入して訓練をしている。
10キロ前後の犬が多く活躍している

(聴導犬希望者)
聴導犬希望はご家族からのお問い合わせが多いため、必ずご本人に聴導犬を希望しているか確認をしている。
また、説明の内容をがきちんと伝わっているのかを確認するために、説明内容をFAXするなどして対応している。繰り返し繰り返し説明する事できちんと理解してもらっている。

聴覚障害者とのコミュニケーションの難しさや聴導犬の現状と課題についてお話して下さいました。
聴導犬について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください(%音符1%)

続いて、聴導犬使用者でもあり社会福祉士の松本先生より聴覚障害についてお話がありました。

聴覚障害と一言でいっても、どうして聞こえなくなったのか、どこに問題があって聞こえなくなったかによってタイプが異なります。

生まれつき聞こえなかったり、途中で聞こえなくなったのか、言語障害があるか、ないかなど違いがあります。
ただ聞こえないというだけではありません。

(聞くということ)

・自分の意思で聞く(テレビを聞く、人の話を聞く)
・聞こえてくる(自然と耳に入ってくる音や声)

聞こえていれば、音として様々な情報が入ってくるが、聴覚障害者は視覚に訴えて伝えなければならないので、その人の前に来ないと伝わらない。

(聴覚障害とは)

・必要な情報を得られないかったり、コミュニケーションを取りにくい
 (聞きたいことを聞けない)

・緊急時に気付けない(SOSが出せない)
・音が鳴っているのかいないのかわからないので不安になる。
 (自分だけが聞こえていないということがわからない)

(聴導犬の効果)
 聞こえていないという事は、何かが起きていても気付かないし、何も起きていない事も気付けない。
 聞こえないという事は常に目で確認しないといけない。

聴導犬がいることで、音に気付くことができるので、安心して暮らせる。
また、聴導犬がいることで聴導犬=聞こえない人と認識してもらえるようになった。

補助犬法ができて、社会参加しやすくなったが、法律を知らず受け入れ拒否などに合うと聴覚障害者は交渉する事が苦手なので説明する事が難しいこともある。

聴導犬は聴覚障害者が暮らしていく上での1つの手段で、障害者自身ができないこと思っていたことが、聴導犬がいることで踏み出すきっかけになります。

最後に・・・・
聴導犬を持つことで良かったことも大変なことも山のようにあったが、聴導犬がいるといいよと言えるような社会になってほしい。

皆さん大変熱心に聴いて下さいました(%ニコ女%)

次回は介助犬についてです お楽しみに(%ニコ女%)