毎日新聞に介助犬の記事掲載!

寒いですね〜(%雪だるま%)
当会事務局のある新横浜も、行きがチラホラしております。
インフルエンザが流行っておりますので、皆さんもお気を付け下さいませ。

さて、何度も書いていますが、今年は「身体障害者補助犬法成立から10周年!」という記念すべき年です(%王冠%)
是非とも盛り上げて、全国民が補助犬法のことを正しく理解している社会を目指して頑張ります!

そんな中、毎日新聞さんがご取材下さり、大きく取り上げてくださいましたので、ご紹介させていただきます。
毎日新聞1月17日東京朝刊掲載「介助犬の仕事とは」
とっても熱心な記者さんで、今後も取り上げてくださるとのこと、非常に楽しみです♪
また、ご取材いただけましたらブログにてご紹介いたしますね(%ニコ女%)(%ハート%)

ではでは、インフルエンザに負けず、頑張りましょう〜(%音符2%)

<以下、新聞記事掲載>
◆介助犬の仕事とは。

 ◇日常生活の手足代わり
 ◇使用者の障害に応じ 育成困難、全国58匹
 体が不自由な人の手足となって日常生活をサポートする「介助犬」。02年10月にはすべての公立施設や公共の交通機関で介助犬の受け入れを義務づける身体障害者補助犬法が施行され、03年にはデパートやホテルなどの民間施設にも適用範囲が広がった。しかし一般の人が介助犬の姿を見かける機会は少なく、その存在はあまり知られていないようだ。

 「盲導犬は知っていたが介助犬は知らなかった」と話すのは、東京都内に住む主婦の鈴木礼子さん(34)。鈴木さんは昨年7月、小学1年の長男と買い物に出かけた大型ショッピングセンターで盲導犬を見かけた。

 「あの犬は目の不自由な人を助ける仕事をしているんだよ」と教えると、長男は興味を持ち、夏休みの研究で取り上げた。長男に協力して調べるうち、盲導犬や耳の不自由な人を助ける聴導犬のほか、介助犬という計3種類の補助犬がいると知った。「息子とは介助犬や盲導犬が当たり前にいる世の中になればいいねと話したが、まずはその存在や役割を知らないと理解が深まらないと思う」と話す。

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 介助犬が担う作業は、使用者の障害によってさまざまだ。落とした物を拾って渡す▽ドアの開閉▽段差やスロープで車いすを引っ張る−−など、日常生活に欠かせない動きを補助する。活動場所も自宅や職場から外出先、電車やバスの中など幅広い。

 介助犬は70年代後半から欧米で育成されたが、日本での歴史は15年程度。厚生労働省によると、全国で実働するのは58匹(12年1月1日現在)で、盲導犬の1067匹(同)と比べ圧倒的に少ない。

 介助犬の普及・啓発活動をする「日本介助犬アカデミー」(横浜市港北区)の橋爪智子事務局長は「介助犬と認定されるには高いハードルがある。大量生産ができるわけでもない」と育成の難しさを指摘する。

 介助犬になるには、温厚な性格▽人と一緒に作業するのが好き▽遺伝性の疾患がない−−などの条件を満たさねばならない。候補の子犬はまずボランティアの家に預けられ愛情をかけて育てられる。1歳になると訓練を始めるが、この間に、人混みを怖がってほえるなどして、適性がないと判断されることもある。

 訓練を始めて半年〜1年で使用者が決まる。右手がまひした人、両足が不自由な人など障害は人によって異なるため、使用者の障害に合わせた訓練をする。使用者と犬がペアで受ける40日以上の合同訓練を経て、厚労相が指定する団体の試験に合格すると、ようやく介助犬として認定される。橋爪さんによると「最終的に認定されるのは候補になった犬の3割程度」。残りは介助犬のPRをする犬や普通のペットになるという。

 認定基準を緩くすれば介助犬の数は増えるが、使用者のニーズに応じられなかったり、犬が周囲に迷惑をかけたりする恐れがある。橋爪さんは「今でも『そこら中で排せつするのではないか』『抜け毛が散らばる』と誤解している人もいる」とする。排せつは決められた時間に決められた場所でするよう訓練され、抜け毛対策ではケープを着せるなど、使用者が責任を持って管理しているが、その事実を知る人は少ない。橋爪さんは「介助犬がいることで体の不自由な人の社会参加が進む。一般の人に広く知ってもらえるよう努力したい」と話す。【倉田陶子】

毎日新聞 2012年1月17日 東京朝刊