これからの遊び場活動・・・そして代表の思い

毎週土曜日に飯岡公園で遊び場を始めて早1年6ヶ月になりました。

最初はココで何をして遊んだらいいのか戸惑う子どもたちが多かったけど、今は来た時からみんなそれぞれに遊びを考え仲間と一緒に遊びだすようになりました。

元気いっぱいの子どもたちがたくさん増えて本当にうれしい!

でも・・・

『自分のやりたい遊びを自由にできる遊び場』として毎週公園で遊んでいますが、今の子どもたちは何が危険で、工具などはどんな使い方をすると危ないのかが分かっていない場合がよくあります。また、そのような遊びをあまり経験していないために危険予知能力が備わっていないように思われます。
また、常連の子どもたちは、そのような危ないことの判断ができるようになってきていますが、遊びの回を重ねるごとに、自分の遊びをどんどん開発し、危なくないぎりぎりの部分で遊ぼうとします。そのことを見ている、低学年や遊び場初心者は自分も同じことをしたいと考え判断能力のないまま行動することがあります。

 ≪今日の遊び場でもこんな事件がありました。≫
この日はダンボールでの家作りが盛んに行われ、中でも台車の上に作られた紙収集車は遊び場でも大人気でした。終了15分前になり、私が『みんなお片付けしてね〜』というと、周りの男の子達が、もう使っていないダンボールを木でたたいたり、蹴ったり、ダンボールのこぎりでさしたりしていました。その状態を見て、一緒にお兄ちゃんたちとあそんでいた1年生の男の子が、まだ数人が遊んでいた台車の上に作られた紙収集車に向かいダンボールのこぎりを刺してきました。その中には6歳の男の子がいたのも確認しないで・・・。幸いケガはありませんでした。
(私たちは今後このようなトラブルが絶対ないように2月2日(土)に第4回の運営委員会を行い、今後のことについて真剣に話し合いました。その内容について知りたい方は連絡下さい。)

子どもたちの想像力というのは、時として本当に大人の頭では考えられないものがあります。でも、そんな豊かな発想をすることが危ないから押さえてしまったり、できないように公園でも学校でも禁止事項を増やすことが子どもたちの健やかな成長に良いとは私は思いません。
反対にその豊かな発想を大切に育ててあげ、その上で危ないことや人と人とのつながりの大切さなどを、地域の人たちが事あるごとに伝え、みんなで子どもたちを育てる社会をこれから形成していかなければ、ますます子どもが育つ環境が悪化する一方だと考えています。
でも、今は『自分さえよければいい』と考える人が増え、学校の先生もいつも、『モンスターペアレント』※1に恐怖を抱いているといわれています。
そんな利己主義が社会に蔓延する社会がますますひどくなったとしたら、私たちの遊び場活動も、いつかその流れに飲み込まれてしまう恐れも感じずにはいれらないのが現実です。

『自分の子どもが元気に育つためには、地域の子どもたちにも目を向け、地域で子どもたちを育てることが大切なこと』にどうか気付いてください。『他人の幸せを願える人はどんなに勉強ができる人よりも立派な人だし、本当の幸せを手に入れることのできる人』になります。

これからも、地域のさまざまな人と相談し、連絡を取りながら、安全な遊び場運営を行っていきたいと思っています。どうかこれからも協力よろしくお願いします。

※1モンスターペアレント(Monster parent)略してモンペとは、学校に対して自己中心的で理不尽な要求を繰り返す保護者を意味する和製英語である。向山洋一の命名とされる(「教室ツーウェイ」2007年8月号9ページ参照)。当然に、常識の範囲を逸脱しない要求を行う保護者はここには含まれない。

基本的には直接教員にクレームを行うものが多いが、校長や教育委員会など、より権限の強い部署にクレームを持ち込んで、間接的に現場の教員や学校に圧力をかけるという形式も増えている。また、なかには虚偽の告発をするなどして法的問題に発展させようとする場合もある。

なお、日本と同様に理不尽な要求を学校に出す保護者が社会問題化している米国では、彼らはヘリコプターペアレント(Helicopter parent)と呼ばれている。これは、学校の上空を周回するヘリコプターのように常に自分の子供を監視し、何かあればすぐに学校に乗り込んでくることからきている。