悲しみの渦中

悲しみや苦しみの本当の姿は”やさしさ”と聞いた。

悲しみは癒されてやさしさと成る。と・・

だけど、悲しみの渦の中にいても
やさしくいられる人がいる。

避難所に取材に来た記者に食べ物を渡そうとする老人。
自身の家族の安否が解らない状態で職務をこなす町長。
積極的に簡易トイレを設置する親を亡くしたばかりの中学生。

数え切れない程の
悲しみや苦しみ・・
そこに集まるたくさんのやさしさ。

この10日間
心がしょんぼりしている。

私は、幸せな結婚をしたかったら、
まずは、自分が恵まれていることを自覚しましょう!
と言ってきた。
身の回りにある、たくさんの恵みに感謝することで
心が幸せを実感し、その幸福感が次の幸せを引き寄せる・・と。

私自身、回りの恵みに感謝し
「あぁ、幸せだなぁ」と日々実践してきた。

だけど、それは、周りの人々が幸せだから感じられることだった。と気付いた。

今回の震災を受け、
自分が恵まれていることに感謝できても
「あぁ、幸せだな」と心が明るくならない。

なんともしょんぼりしている自分がいる。
心が晴れない
心がスッキリしない
心から笑顔になれない

「いたしかねる」
人間の及ばないチカラ・・
どんなに願っても返ってこない

それでも人は
悲しみの渦の中で
やさしくなれるのだからスゴイ