独身男女30名程度が集まって結婚について語り合うテレビ番組があった。
女性を中心に
結婚相手に希望する条件などを言い合っていた。
”婚活”の火付け役になったというゲストは
「嫌な人と結婚しなくていい時代です」と言い。
番組の終盤に”最後に一言”とふられ
「”日当たり良好、駅まで徒歩5分”という誰でも欲しがる良い物件は、すぐに売れます」
と閉めた。
参加していた独身女性たちは、
”納得”したような表情で大きくうなづき、
その表情を見た独身男性たちは、肩を落としたように、
大きな溜息をついた。
私は、いつも「人は誰でも良い所と悪い所があります」と言ってきた。
人を愛するとは、欠点をも愛することだ!と。
そのゲストが例えて言った”誰でも欲しがる「日当たり良好、駅まで徒歩5分」”の物件は、
水や空気が悪かったり、夜もにぎやかだったり、近所のスーパーは割高かもしれない。
つまり、気に入った立地条件であっても
住んでみると悪い所が見えてきたりする。
また、住む人によっては、そうじや整理整頓を怠り
住空間は快適じゃないかもしれない。
だから、どこに住むかより、どのように住むかの方が重要なんだ。
最初の”気に入った”という自分の直感を信じて
気に入ったところへ住めることに感謝して
不平不満を持たず
その空間を大切にして生きることなんだ。
どれ程の優良物件であっても
人によっては、粗末なものにしてしまう。
希望どおりの相手と結婚できた人でも
不平不満を言う人はいる。
また、結婚を希望しているにもかかわらず
結婚できていないからと言って、
愛するに値しない人などひとりもいない。
どのような人と結婚することより
縁あった人とどのような結婚生活をするか・・。
大切なことは、
結婚した相手をどれ程に愛するか・・なんだ。