これは、 築40年になるわが家の 玄関のドアの真横にある 小さな窓。
家の内側から外が見える いつもの風景です。

わたしは、コーチングを学び始めてから 毎朝 決めてやっていることがあります。
それは 忙しい朝、家族が出かけるときには、何をしていても、
この小窓に走って行って、(そうしないと、間に合わないのです!)

「行ってらっしゃい!」

と、笑顔で(たぶんね)声をかけて 手を振って 家族を見送ります。
そうすると 主人も必ず 私の方を見て 手を振って出かけてくれます。
長男は 手は振りません。でも、チャリの準備をしながら、小窓の私と庭での立ち話に
なることもあります。短いけど大切な会話の時間。
2人の娘は いつも 嬉しそうに手を振って 笑顔を返してくれます。

朝の挨拶は それだけでは 終わりませんでした・・。

いつの日からでしょう。よく憶えてはいませんが、1人が出かけるときに、小窓に私の横でもう1人一緒に手を振る家族がいたり、嬉しい事には・・
わたしが出かけるときに、主人やこどもが 同じように小窓から見送りをしてくれるように
なりました。

この頃は、こどもが出かける時には「お母さん!」と声が かかります。
これは、(間に合うように、小窓に来てね)のサイン。私も急ぎます。

そんな ある時 息子が朝、庭から私に向かって こう言いました。
「お母さん、これって 何でもない事なんだけど、すごいよね。」と。

母は、とても嬉しかったです。 そうなふうに 感じてくれていたのかと。
これが わが家の1日の始まりです。

※私の「行ってらっしゃい」そして、息子の言葉。
 コーチングではどちらも「承認」のスキル。存在を認める思いやりの言葉です。