日曜日の午後は わが家には柴犬が来て、時々預かっています。
静かな性格のようで、ほとんど 吠えません。

うちに来るなり、家族をぺろぺろなめて、しっぽをふって、とびはねて
 ・・・・(嬉しい!)を体で表現。
散歩に誘うと、いつも 動きません・・・・(イヤ!)を主張。
家族が何かを食べ始めると いい子(犬)になって・・・・(いい子で待ってるよ)と催促。
何も あげないと、イスに上って近寄って 見つめます・・・・(ちょうだい!)
不満があると、床や家具をがりがり きっかきます・・・・(なんだよー、不満だ!)

 ほえませんが、その気持ちは 目線・表情・しぐさ・動作から いっぱいに伝わります。
言葉は 一言もなくても。
おばあちゃんや私は 人と同じに話しかけるように 言葉で 答えています。
ちゃんと聞いて、まるで わかっているかのよう。

 そう言えば、夏の頃ですが、星野道夫さん写真展の アラスカに住む動物の親子の写真は 忘れられません。
 美しいけれど 厳しい大自然の中、いつも 食うか食われるかの 死と隣り合わせの環境の中で、
親子が「今」この瞬間を 楽しんで、そして 大切に生きている様子・・・その純粋で優しい
動物の眼差しと、自然に文句もいう事もなく、ただ受け入れながら ずっと遠くを見つめる眼差しは、
とても 心に 残りました。

「あなたたちは、何を1番 大切にしているのですか?」と聞かれているような気がして・・。

そして、その展示会の入り口と 少し入った所に 星野さんからの同じメッセージが 飾ってありました。
「 浅き川を 深く渡れ 」 その意味を考えています・・。