答えを 自分の中から見つけること〜

ある中学校で、お母さんが 教頭先生の所へ 来ました。
お子さんのことを 相談しに いらしたそうです。
「先生、私 どうしたら いいんでしょう?」 と。

それで、教頭先生は こう言いました。
「あなたは、どうしたいのですか?」

その質問から、お母さんは 話を始めました。ずっと・・。そして、話が終わった後、こう言ったそうです。
「先生、とってもいいお話を どうも難うございました。」
そして、気持ちが軽くなった様子で 帰られたそうです。

教頭先生は (私は、何も言って無いんですがね。) そう言って、苦笑い。
お母さんは、自分の中に 答えを持っていたんです。

教頭先生の質問は、自分が聞きたい事を聞くのではなくって、気づいてもらうための質問・・コーチングスキルです。

コーチングは、ティーチング(わからない事を前提に 教える)のではなく、
「あなたは、自分の中に 答えを持っているよ」という立場にたって、
まず 質問をして 相手から 答えを引き出します。

ところで、親子で考えてみると、お母さんは 始めから、いい「答え」をたくさん 持っていますね。
ここで・・・
時間はかかるのですが、お子さんに 答えを教えてあげる代わりに、自分で考えるチャンスを作ってあげたとしたら、

お母さんが「教えた答え」と 「自分で考えた答え」では
どちらが こどもはやる気が出ると 思われますか?
どちらが こどもが 自分のことを自分で考える力が つくと思いますか?

話は、少々 ずれますが 最近 友人とこんな話をしました。
あるお子さんが、ちょっと変わった愉快な格好をしていた私の友人を見て、お母さんにこう聞いたそうです。
「お母さん、あの人って 人間?」 

そのお母さんは、こう答えました。「さぁ、どうかしらね〜どう思う?」と。

その話を聞いて、私は(何て、ステキ!いいな〜)と思ってしまいました。
現実をつきつけないで、夢を夢のまま 持たせてあげること・・・
わくわくしたり、どきどきする 好奇心って こんな事でも 広がっていくのではないかしら・・。
うちは クリスマスのサンタさんも 見つからずに 毎年こっそりと プレゼントを置いていってくれます ww。 それだけで、こどもの会話が ずいぶん広がります。