まだ子どもが小さいとき、子育てサークルで 時々 小麦粉・油・塩を持って来て、
親子で よく小麦粉粘土を作って あそびました。

手作りなので、その時によって 粘土のできばえも微妙に違うのですが
けっこう 触るといい感触なんですよ。

ある時、一緒の親子が作った手作りの小麦粉粘土が、それはそれは 耳たぶみたいな「いい気持ち」の粘土に仕上がりました。
ちょっと 口では言えないくらいに・・・

その時間、その子は ずっと 小麦粉粘土を触って やさしく触って 満足そうににこにこしながら また触って 
その時間を終わりました。

わたしは、と言うと、「ほら、ドーナツもできるよ。」とか 「これ、作ろうか。」とか
いろいろ こどもに声をかけて、そのせいか 私が言ったとおりに こどもは手を動かしていたように覚えています。
でも、その時 不思議にその親子の事が 気になっていました。
「なぜ、なんにも 作らないんだろう・・。作らなくていいの?」と。
こどもの気持ちよりも、形を整えることに 目が向いていました。

そのお母さんは、「すご〜い、よっぽど気持ちいいみた〜い。わははは・・。」と笑って
その触る時間を そのまま 見守ってあげて それでその時間を終わりました。

みなさんは、どちらのタイプのママですか?

振り返ってみると、私はこどもが小さい頃 随分 こどもを誘導していたなっ・・と 思います。

生活の中では、学校とか、習い事など 自分の気持ちとは違う行動を求められる時間も
たくさんあります。
ですから、あそびの空間は ちょっときっかけの言葉をかけてあげて こどもが遊びにスムーズに入れる場合も ありますし、ケースバイケースなのですが、
こどもの気持ちのままで 自分の「やりたい!」を出せて、大人もそれを受け入れてあげる時間で あって欲しいなと 思っています。

「何をしたいの?」って、ちょっと聞いてあげましょう。
洋服や床を汚すこともあるけれど、この時間が こどもにとっては 宝物。
少し 大目に見てあげてくださいね。

子どもたちが その自分らしい時間を楽しんで育つことと 持てないまま育つことと、
数年後、心と体に どんな違いが 出て来るでしょう?
お時間があったら ちょっと 考えてみてください。

※あすは研修で 実家に泊まって来ますので、お休みします。
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風邪が流行っているようですね。 東京も寒いです。 どうぞ、お気をつけ下さい。