先生の言葉で ケンちゃんが伸びた〜

23日の学習発表会での劇では 3年生のケンちゃんも 大成功でした。
「状況を判断して、よく考えて言えて よかったね。すごく気持ちがこもっていた」
とほめてもらったそうです。
それには、お母さんの日々の言葉のかけ方と共に、指導をされる先生の 言葉のかけ方に工夫が ありました。
それが、コーチングの 質問のスキルでしたので、ご紹介します。

今年の先生がたは 去年以上にとてもやる気で 台本から構成まで工夫がありました。そして、ADHDのケンちゃんの台詞の指導では、 うまく出来るように 時間もとってくれました。

ケンちゃんの出番での台詞は、驚きの表情をしながら 後ろに振り向きざまに
「あ、あれは 何! 」と言う事です。
もとは、文章から気持ちを読み取ることは 苦手だったそうです。
そこで、先生は
「驚いた時の顔って、どんな顔してる?」・・(質問のスキル)
黒板に絵を描きながら、「目が怒ってる顔って、どっち向いている?上向き?下向き?」・・(質問のスキル)
泣いてる時、起こっている時も 絵で顔を作ったそうです。
さらに
「ケンちゃんは、びっくりした時は どんな顔している?」・・(質問のスキル)
「目が丸くなる。」
「そうだな〜。確かに驚いた時は 目が丸くなるな〜。」・・(承認。気持ちを受け取っています)
そんな風に。

ケンちゃんは、質問に答えることによって、驚きの表情がどんなものか、
自分の事として、実感する事が出来ました。
お母さんは
「今までは実感が持てなかったけど、今年は文章を読んででも、自分の体と一致するって言うか、それが はっきりわかったんで おどろいた時の台詞だと 頭に入ったんで、本番でもうまくいったと 思います。」と。

もう1人、ケンちゃんと一緒に練習をした友達も
悲しい場面で、「そうだね」とうなづく役。友達もうまく出来たそうです。

コーチングの 質問のスキルは、相手(こども)に気づかせるためにする 質問です。
自然にそれをされた 先生の指導に拍手を贈りたい気持ちです。
その時間を 持って、会話を重ねたことで それが成果につながりました。

家庭と学校が それぞれに出来る力を尽くしていくと、こんなに こどもは伸びていくんですね♪