こどもが育つ過程では、その年齢で 伝えたい事が 多々あります。
コーチングでは、伝える事は 情報提供するという捕らえ方をすますので、
危険にかかわる事などをやめるように、リクエスト(要求)する場合以外は、
提案をする伝え方をします。

「〜したらどうかな?」「〜こういう方法もあるよ。」

ポイントは、(お願い、だから そうしてね)という 親の願いに誘導しないで、

あなた自身が、自分でそれをやる、やらないを決めていいんだよ。という気持ちで
伝える事です。
こどもの自立の始めは、自分のことを自分で考えて、決める・・ そこからですので。

こどもの気持ちを 尊重して 聞いてあげると、こどもも 安定して、ゆとりができますので、人の話を聞くことができるようになっていきます。
すると 伝える事も 入っていきやすくなっていきます。

さて、
思春期は、親の気持ちを伝えても 伝わらないと 感じる時が時々あります。
わたしもそうでした。

振り返ると、その時は 聞いてあげることよりも 自分が言いたい事を伝えることに懸命で、それがもとで
こどもの心が 不安定になっていたんですね。
不安定な時に、親が提案を続けたら どう聞こえるでしょう?
こどもの心の安定感は どう変わっていくでしょう?

その時、1つ気がついたことがあります。
「社会はね〜」みたいな建前を お説教のように 伝えている時は、全く 伝わりませんでした。
でも、そうではなくて、「お母さんは 〜こんな風に思っているんだよ。」と より心を
開いて 話を伝えている時には、たとえ 背中を向けていたとしても
ちゃんと 話を聞いている姿が わかりました。 入っているなと思いました。

では、安定させるには?・・そう考えて、わたしは 暫く 伝える事をやめて 待ちました。
ある日、こどもが ポツリと
「安定してきた。」と自分で言ったのです。

それでも 言わないで、もう少し 待ちました。すると・・
「これから また少し話、しようかな〜。」と こどもから 言ってきました。
その時は、笑顔も多く、待った時間の中で ざっくばらんに 冗談を言い合う関係も
できていました。

大好きな人の言う事だから 素直になれるし、聞きたい。だから 伝わるように 思います。 
こどもとの関係は、毎日変わっていきます。 そこにいい関係を作るチャンスがあります。
気を抜けないですね、ほんと。(実感!)