お稽古の先生とこども達の気持ち〜その3

女の子のママから 「おかげ様で娘と話をする時間を持つ事ができました。」と、 嬉しい連絡が届きました。

こんな会話をしたそうです。はじめ、娘さんは・・・
娘「(先生が)こういう風に言うと コーラスやめたくなっちゃう」
と言い出しました。

母「先生に言われたから やめたくなっちゃったの?」 
もう少し こどもの気持ちが知りたくて 聞き返しました。
 (※怒らずに、肯定も否定もせず、こどもの気持ちを確認してあげています。
女の子 は安心して 思っていることを話し続ける事が できます。)
娘「うん。」
母「先生にあぁいう風に言われたから 嫌になったの?
娘 無言・・・。

母「先生に言われてどう感じた?」 (※気持ちを引き出す質問ですね。)
娘「だって私、間違ってないのに怒られたんだもん。」
母「そうだよね。お母さんも見ていて あなたが 一生懸命やってるのわかってたよ。
 すごく疲れてたみたいだけど がんばってたよね。」
 (※優しく共感しています。そして、こどもの頑張りをよく見ていたので
 自然にほめる言葉が 女の子にしっかり届いています。)
娘「うん。あ・・・でも・・・みんなも疲れてたし。」
母「そうだよね〜 すっごく長い練習だったもんね。」 (※共感し、認めてあげています。)
娘「先生も疲れてたのかも。」
母「あなたはそう思ったの?」
娘「だから怒って練習終わりにしちゃったんじゃない?私だって疲れてイライラしてたし。」
 (※安心して話をしながら、女の子は 昨日の自分を振り返る事ができて、
 自分のその時の気持ちと 先生の気持ちにも 気がつくことができました。)

母「あなたはイライラしてたんだ。」
娘「でもみんながんばってたし・・・。みんなと遊ぶのは楽しいから・・・
 ねぇ、お兄ちゃんがやめたら 私はどうするの?」
母「お兄ちゃんは中学生になるし、声が出にくくなってるからやめるけど、
 あなたは自分で決めていいんだよ。」
娘「みんなと遊ぶの楽しいし、もう少しやろうかな。。。。」
 (※こどもが自分のことを自分で決めていいよ、と 考えるチャンスを 作ってあげました。)
母「もう少し続ける?先生と一緒に歌歌える?」
娘「うん。先生 ごめんね、って急に抱きついてきたからびっくりしたよ^^!!」
母「あぁ、お母さんちょっと見てたよ。」
娘「ねぇ、コンサート、友達を呼んでもいい?」
母「もちろんだよ。みんなの予定がなければいいね。
 一杯練習したから本番が楽しみだね^^」
娘「うん。わたし、結構楽しかったし。」
 (※娘さんを応援する愛メッセージが 伝わりますね。)

 『普段、怒ると頑なになってしまう娘が 結構自分の思いを言ってくれました。
感じとして 自分もいけなかったこと(疲れてイライラしてた)もあったから
と自分のその時の事を振り返りつつ、それでももう少し やってみようかな、と思えたようです。

やはり、私(女の子のママ)の中で起きてしまったネガティブな感情を そのままにせずに
こうして少しでも話せた事は良かったと思います。
私がそういう感情を抱いたままなら きっとそれが娘にも伝わってしまうでしょうし。
もちろん先生に対しても。』
 
こんなふうに、 お互いが納得できるまで 考えながら 
会話の時間を持ったことが とても良かったですね。
忙しいことを理由にして、ここを省くと それぞれの心のエネルギーと
お互いの関係が 少しぎくしゃくなる場合もあります。

1つ1つ丁寧に話をする時間をもって、お互いが満足した気持ちになれる会話を
続けていくことは、親もこどもも 心穏かで笑顔の時間を 過すことに つながります。

※体験の紹介を 快諾してくれた女の子のママに 感謝しています。有難うございました。