脳の話〜池谷先生講演から その2

(前回の話題のつづきです)

こどもが チャレンジをして、達成感を持てる
課題とは どのくらいのものでしょう?
そんな お話も ありました。

あまりにも 簡単、あるいは あまりにも 難しい。

できて当たり前では、褒められても 達成感は小さくなりそうですね。
難しすぎても 負担になって、あきらめてしまう 可能性もあります。

こたえは 成功率5分5分の課題で、
努力をして、「やった〜!」という 大きい達成感がえられるとのことでした。

もう1つ興味深い話があります。

集団で何か作業をする時に、社会的手抜きにならないためには
グループの人数は 何人が丁度いいか?という 話です。

答えは、少人数グループ3〜4名だそうです。
学校でも よくこのくらいのグループを 作りますが
お互いを チェックできる点も いいそうで、
課題が魅力あるものだと よりいいそうです。

集団ができると、いろいろな意見が出てきます。
では、そのグループ人数と 同調率は どうでしょうか?

グループの人数が、2人までは、自分の意見を言う事ができます。
では、3人では?
3人になると、集団圧力がかかって 3人以上のグループは
同調が見られるそうです。

とくに、集団が 不安定な場合
1人自信を持って発言をする人がいた場合、その人がグループの
規範になる可能性が 高いそうです。

たとえば、池谷先生は 4人でランチに行ったとき
みんなが「かつ丼」「かつ丼」「かつ丼」と言ったので
本当は 違うものを言おうと思っていたのに
「かつ丼」と言ってしまった
そんな 話をしてくださいました。 

ほかには
対面コミュニケーションに勝るものはないので 食事は親子一緒に。
表情で感情も変わってくるので、表情を大事に。
などなど 興味深い話が たくさん ありました。