こどもの同じ言葉の違う気持ち〜

幼稚園のお子さんと お母さんの会話から

食事の用意をしている時間に 以前 
こんな事が ありました。

自分のお皿を運んでいた お子さんは 
「これだけ?」
と 言いました。
量が少ないと思って そう言ったのです。
お母さんは 
「有難くいただかないといけないのよ。」
少しむっとして言いました。

そして 最近、同じような場面で また お子さんは
同じ言葉を 口にしました。
「これだけ?」

お母さんは 以前のことを思い出したので
(また 量が少ないって 言ってるんだわ。)
と思ったそうです。
でも、この時は その理由を聞いてみました。
(※ここでは、話せるような 優しい言い方 とても大事です。)

お子さんの返事は こうでした。
「運ぶの もうちょっと お手伝いしたかったの。」
たまに自分から 手伝ってくれる日があるそうですが
この日は お母さんが ぱぱっと やってしまっていたのです。

その後で、「やって!」と言った時には
「いやだ!」と行ってしまったそう・・
やりたい!タイミングが こどもには ありますね。

同じ時間に 同じ「これだけ?」の言葉です。
でも お子さんの気持ちは 全く違っています。

毎日一緒に生活を見ていて、過去の経験から
この子は 〜だわ。
と お母さんが思いこんでしまうことが あります。
人の気もちは 大人がそうであるように いつも 同じとは限りません。 
だから、1回1回 丁寧に よく 聞いて
理解をしてあげたいですね。

このお母さんは その理由を聞いた後で
お子さんに こんな素敵な I メッセージを 伝えました。
「ママは、すごく 嬉しかったよ。
お手伝いをしようと思った気もちを 持ってくれたことが
嬉しかったのと、あと きちんと ママに『お手伝いしたかったの。』って
言ってくれたことも すごく 嬉しかった。」

それを聞いた お子さんは すごく嬉しそうな表情だったそうです。
笑顔で終われて良かった♪
また いつかきっと お手伝いをしたい「これだけ?」の声が
聞かれることでしょうね。

※ご了解をいただいて ご紹介しています。