家族と仕事 本「ビックツリー」から〜

東京は大雨が振りました。
しっとりした空気の中で 小鳥と蝉の声が響いています。

きょうは 本「ビックツリー」を紹介します。
著者は佐々木常夫さん。WAVE出版

(著者プロフィールより 引用)
佐々木さんは 大学卒業してすぐ 東レに入社。
自閉症の長男に続き、年子の二男、年子で長女が誕生。
奥さまは 肝臓病にうつ病が併発し、43回の入退院を
繰り返し、何度かの自殺未遂。最近は、少し回復。

佐々木さんは すべての育児・家事・看病をこなす
過酷な日々の中でも、仕事への情熱を捨てず
大坂・東京と6度の転勤、会社の再建や事業改革に
全力で取り組み、東レ取締役、東レ経営研究所社長に就任。

決してあきらめず、常に全力で生き抜く佐々木さんと
家族それぞれの愛と生きる力が、奇跡の家族再生につながった 家族の物語です。

次男の手記から 本文引用〜

「母のことを、兄のことをアシストする中で、家族の
絆のようなものが 強くなってきたのだと 感じています。

具体的に何ができるのか、どういう方法がいいのか、
考えることは もちろん 必要ですが、
1番大切なのは、どれだけ母を、兄を、家族を思い
続けられるかということでしょう。
それが「愛情」であると確信しています。

相手を想う気もちがあって初めて、何をすればいいか、
そして たゆまぬ努力が生きてくるのです。
このことは 僕にとって、家族以外の人と接する時の
礎ともなっています。」

本の最後に 家族へー共に生きていこう という佐々木さんからの
メッセージも 書かれています。

題名:
ビッグツリーとは・・・
家族と共に生きる長い人生では、病気、事故、
仕事問題、人間関係など いつ何がおきるか わかりません。

もし、そんな不測の事態が起きても、
「これも人生の一部」と すべてを受け入れ、強さと優しさ
希望を胸に 明るく生きていきたい。
外から見えない根っこには 自分自身の不動の信念を秘めながら
家族愛、仕事への情熱、社会・人々との深い関わりを幹・枝葉とし
風雪に耐え 凛と立つ大きな「父の樹」、それがビックツリーです。

※家族を大切にしながら 心を尽くし、仕事も手を抜かない
いつも全力で真摯な生き方を選んで歩む 佐々木さん。

毎日に流れない生き方が できるのは
人として どういう生き方がしたいのか、どんな家族になりたいのか
その軸があるから、と思います。
その強さと大切さが いろいろなことを感じた1冊です。

機会がありましら、読んでみてはいかがでしょうか。 オススメです。