NHKようこそ先輩 課外授業からの ご紹介です。
東大でバリアフリーの研究をする
福島先生は、へレンケラーと同じで 小学校3年の時から
目も見えず 耳も聞こえません。
今は お母さんが 生活の中で考えた 指点字で、
人と会話を しています。
まず 福島先生が 地元の小学生に問いかけたのは・・
「僕に どうやって あなたの事を伝えますか?」
という質問でした。
全員が、先生の手の平に 自分の名前を 書きました。
「○ ゆうき?男の子か、女の子か どっちか
合図で教えてね。・・あ〜、君は男の子か。」
それから、子どもたちは 2人1組になって 福島先生と同じ見えないで
聞こえない状態をつくり、歩いていくワークも
やりました。
給食のときは 音は一切だしちゃだめ。
子どもたちは その気持ちを 感じました。
そして 先生は1つの宿題を 全員に 出しました。
それは
『ある月曜日に、もしもあなたが 日曜日までの1週間
目が見えなくて 耳も聞こえなくなったら、
毎日の日記に何て書くでしょう?
それを 考えてきてください。』
子どもたちは 同じ立場になったことを想像して
作文を 読み、先生は 黙って それを 聞いていました。
福島先生が なぜ、この授業をやろうと 思ったのか、
それは 福島先生自身が 若い自分が どん底にいた時、
死のうとか、自殺しようとは 思わなかった。だから、
何が 自分の立ち上がる 原動力に なったのか、
自分の 原点を見つめたい 気持ちからでした。
先生「暗さ、悲しさ、しんどさって 何だと思う?」
生徒「家族の顔が 見えないこと」
「人の感情や気持ちが わからないこと」・・
先生「そうだね、それから 音楽ができなかったことも
そうだけど、1番は
コミュニケーションが できなかった事なんです。
僕は 絶望の底で 何度も考えた。
何度も考えた・・。
自分の人生にも 意味があるんだと。
そう 自分に 言い聞かせていました。
生きるって それはコミュニケーションすること。
コミュニケーションしないと、それは
一人ぼっちでいることだから、
僕は 宇宙空間に いるみたいな感じ。
ほとんど 存在しないのと同じ。
他の人がいるから 自分が存在するんだ と思う。
今 僕を人とつなぐものが 指点字です。
いろんな人生には 難しいことが あるけど、
生きているという事が クリアしてれば、
80% 人生は成功していることです。
今、ここにいて 良かった。」
福島先生の〜コミュニケーションしないと
ひとりぼっちでいること それは 宇宙空間に いるみたいな感じ〜
という言葉が 心に残りました。
私たちの家庭は 今 どんな空間になっているでしょうか?
子どもに 多くを求めすぎてはいないのか、
生きることの価値を どのくらいに 思っているのか?
考えてみたいと思いました。
お休みの日曜日、ご家庭の中に 家族の 素敵な空間を作ってくださいね♪