聞くことは理解と愛に〜鈴木秀子先生のお話から

先日 鈴木秀子先生のお話を聞きました。
心に残ったことを 書いてみたいと思います。

鈴木先生がアメリカに行った時、
何の罪もない可愛い子どもを残虐に殺された親の会に
出席をされました。
同じ境遇の親同士が お互いの辛い気持ちを分かち合う会です。
親同士、共感はできましたが その辛さに加えてもう1つ
人(犯人)を許せないという気持ちを抱えて
生きていかなければならないの重荷に、その会の人々は
とても暗い雰囲気でいっぱいだったそうです。

ところが もう1度 鈴木先生がその会に参加をしたとき、
何とも言えない明るい雰囲気がそこにはありました。
一体 何があったのか・・・

きっかけは 1冊の「死んで私が体験したこと」という
アメリカインディアンが書いた本との出会いだったそうです。
そこには 
人生は 子どもが親を選んで生まれてくる前に
子どもは自分はどういう人生を送るのか、死ぬまでの青写真をもって
この世に生まれてくるということが
書かれていました。
自分は4歳まで育って こういう体験をする というふうに。
犯人も 極端な辛い苦しみにあって 人間としての愛に目覚めていくなど
人生を設計してこの世に生まれてくる・・。
もしかして、この考えは 本当かもしれない・・。
何か そこに意味がある。自分にとっても 意味がある。

そう感じた親の会のメンバーは、次に
会の仲間同士で 子どもを殺した犯人に 一人ひとり
別の親が 当人に変わって インタビューをしていきました。

そこでわかったことは、
犯人は 一人残らず、辛い人生を生きていたこと。
自分と質は違うけれども 犯人も自分と同様の苦しみの中で
生きているんだ・・。
その理解が深まり その人のことがわかってくるほど
許せない気持ちが薄らいでいき、許すことができるという体験が
親の会の人たちの心を明るくして 豊かな気持ちになっていきました。

人を深く理解をした時 愛さずにはいられない感情が 生まれてくる・・
鈴木先生は
 この世で「生きること」とは
「知る」ことと「愛する」こと。
知る、というのは 相手を理解することで
深く知るほど それは愛に通ずるものだと言われました。

あなたは 何に気づかれましたか?
心に響いたことを どうぞ大切になさってくださいね♪
こども達が 今日も命あることに感謝して
親子が 理解する気持ちと愛でつながっていきますように 願って。

鈴木秀子先生 著 「あなたは いつも守られている」 
青春文庫(青春出版社 571円) オススメです!