母親の思い込みが解けて見えたこと〜その1

高校生Bさんのお母さんは
実家のそばに 母子で暮らしています。
進学実績をあげたい学校のリクエストの大きさに
イライラして 頭をかきむしるBさんに向って
「あなた 少し要領悪いんじゃないの。」と
うっかり言ってしまい、大喧嘩になったこともありました。

もう1つ、お母さんは Bさんの友達が とても少ない事を心配していました。
小さい頃は 積極的でしたが 
塾の先生は好きで、今の家ではよく話し、よく笑うのですが
今の環境になって以来、学校の友達は 避けがちで 
あまり人と関わろうとしない様子。

時には 休みの日などに
「友達と遊んだら〜?」とお母さんから 背中を押していたそうです。
実際娘さんの最近の言葉からは
「人と話すなんて どうでもいいの〜。
学校の勉強なんか・・つまらない。」
「友達と一緒にいても 楽しくない。」のような声が
聞こえてきていました。

「私がネガティブに生きているので、娘にも
移っちゃってる気がして・・親子でいい方向に変わりたい。」
そう 思っていました。

お母さんは、Bさんのために
今の気持ちのところに一緒に居てあげるようにして
車に乗せている時など Bさんと話す機会も多かったので 
友達のことを ゆっくり丁寧に 聴いてみました。
「学校で 友達は どうなの?」

すると Bさんは・・・
人付き合いが悪いというよりは
「人の話を聞く分にはいいけど、
自分からしゃべろうとすると 疲れるから・・
なかなかしゃべれないんだ。」と言うのです。

Bさんは 人付き合いが苦手、そう決め込んでいた お母さんでしたが
お母さん自身も苦手意識があったので、 Bさんもそうなんだ、
とわかって 少しほっとしたそうです。

「よく聞いてみると、相手が何を考えているのか、考えすぎて
こう思われたら どうしよう・・・と気を遣いすぎるがために
自分のことを言えないでいたので、
ぽんぽんと 口が出なくても、
もうちょっと ゆっくり娘のことを見ようかな〜 と思いました。」

「私も 人にどう思われるのか、
構えるところがあって、あ〜そうなんだな、
社会に出てから、自分で話す場面になれば 少しづつ 
自分から 話すようになるんだと 思えるようになりました。」

「今まで 決め付けていたのが、悪いところを探すんじゃなくて
レッテルをはらずに 娘の様子を聞いてみるって
大事だなって思ったのは、そこなんですね。公平な目で見ることですね。」

私は あらためて 心を向けて聞くことを大切さを 感じました。
お母さんは より 深く娘さんを理解し
ご自分も 元気になって 明るさが出てきました。
その調子で♪ 
もう1つの気づきは 次回に 続きます。

どうぞ みなさま 楽しい笑顔のGWを!