言葉でつながる 今と25年前、私と仲間と子ども達〜

夏休みは いかがお過ごしですか?

1泊でしたが 大学生の子ども2人と一緒に
山の方へ旅行へ行きました。
泊まった場所は 長野県のスキー場のある所。
偶然ですが、その宿は 私が大学生時代を過ごした
大学学生寮のすぐ近くでした。
当時、私はこの寮を学生だけで自主運営するサークルに
入っていたので
私にとっては 思い出の土地でもあります。

旅に出る前、そんな話も子ども達に話していたので
娘は「お母さん、近いんでしょ。そこ行ったら〜?」と。
着いた時も、実は子ども達に背中を押されながら
25年くらいぶりに その寮を3人で訪問することに
なりました。
夜道は 電灯も家の明かりも 最後には見えなくなって
真っ暗な道を 携帯の明かりを頼りに歩きながら、
その学生寮は そのままに ありました。

仕事を終えて 庭で花火をしている学生さんが いました。
「こんにちは。」
もう夜遅く お互いの顔も見えない状況で、きっと彼らは
(だれだろう?)と思ったことでしょう。
「ここのOGの・・です。」と 私が 素性を言った途端
ビックリして、代表の学生さんは 背中がぴんと なりました。
「中へ入りますか?」と 皆で小屋の中へ入ることになりました。

この建物との 25年ぶりの再会です。
昔のままのホールと、真ん中に 太い柱。
起床用に使っていた大きな銅鑼(どら)もそのままに。
壁や柱は 長い月日で ずいぶん 汚れ傷がついていましたが
でも そのままの空間があって、
そこで 25年後のサークルの後輩の学生さん7人が 同じように活動をしていました。

30分ほどでしたが 昔の話をしたり、今のことを聞いたり・・・
初めて今会ったばかりの 学生さん達でしたが、
同じ体験をしてきた それだけで、楽しい時間を共有しました。

昔と同じように 夏の午後には ベランダに布団を干しながら
その上で 自分も干される心地よさ!
冬の寒さの中で、自分達が漬け込んだ野沢菜を 樽から出す手の冷たさ!
15年前に トイレが水洗になったこと
でもTVだけは 交流の目的を考えて あえて、今も入れないこと
今年は ずっと前からお世話になっている先輩の紹介で
小屋のリフォームもする話 などなど・・。

言葉を交わしながら ここに来れば、今でも 自分の居場所があったことに
気づきました。
建物と後輩達 みんなが 私を受け入れてくれます。嬉しい時間。

そして もう1つ興味深かったのは
一緒について来てくれた 私の2人の子ども達。
私が活動メンバーの一員だった この場所に一緒に来たことで 
母親である私の 大学生時代を感じた様子で
「お母さんのルーツが わかった気がしたよ。
お母さん 青春してたんじゃん。これ、楽しいよね〜、いいな〜。」と息子。

私の大学時代の経験を 耳で聞き 目で見て 肌で感じて 
そこに自分を重ねてみて 母と自分とのつながり 何かを感じたようです。 
 同じ歳の後輩達も わたしだけでなく うちの子どもたちも受け入れて
笑顔で声をかけてくれました。

ずっと来ないままで、目には見えませんでしたが
25年という時間が経っても
後輩たちとも ずっとつながって来たんだな〜
そして この建物は いつでも私を歓迎してくれること
ここは いつも私の居場所であることを 実感しました。

ここを訪れることの 背中を押してくれた 子どもたちに感謝です。
一人だったら 来れなかったでしょう。
旅行を終えて 家に戻って、この話を主人にしたら、とてもびっくりされました・・。
「え〜本当に中に入ったの?」と。
きっと 私、心のどこかで ずっと入りたかったのですね。

1っ歩 足を踏み入れる、
そのことで
素晴らしい体験になる 何かに気づくことが ありますね。
子ども達に 体験談を 話せたことも 良かったと思います。
じっと 話に聞き入っていましたから。
言葉にも ありがとうですね。

あなたは どんな体験を お子さんと共有したいですか?
夏休みも もう少し。どうぞ 楽しい時間を♪