こどもの好奇心を育てたいと思う気持ち〜

Aさんは、今 保育園でパートをしています。
園には園の方針がありますが、
こどもとの関わりの中で こどもが伸びていくように・・
そして 好奇心が育っていくようにと
願っている Aさんなのですが、
時々 保育方針と 自分との考え方の違いを感じるそうです。

子育ての中でも ありがちなことと思いますので
考えてみたいと 思います。
こんな場面が あったそうです。

ある子が ボールで遊びたいと言ったので、ボールを出して 遊び始めました。
すると 保育士さんは
「今日は お砂あそびをする日なので その子を 誘ってください。」と
Aさんに 言いました。
(いいじゃん、ボールで遊んでも・・・)
でも、保育士さんに 言われたので Aさんは 目の前で
「さぁ、みんな。 お姉さんと一緒に お砂で遊ぼうね〜。」
すっきり しないAさん。

年長さんは みな 園のかばんに思い思いの キーホルダーをつけて来ます。
ひとりの子どもが その並んでいるかばんを ちょっと触りました。
すると 保育士さんは 言いました。
「他のお友達のだから、触っちゃいけない!」と。
(ちょっと 触りたい気持ち。それも 好奇心なんだけどな〜・・)

ある男の子が お砂場で 遊んでいました。
遊具のスプーンを持って、それで ステンレスの柱を かんかんたたき始めました。
だんだん 音が大きくなっていきます。
保育士さんは すぐ 言いました。
「止めてください。」と。それは、止めて当たり前でしょう、という声のトーンでした。

Aさんは 思いました。
(先生は 叱るのが大事だと 思っている。
これは、そういう風に 使うものじゃない。と 決めている。
こう使いましょう、と基本を 教える。
でも ・・ これは、こういう風にも 使えるって 気づいたら
とっても 素敵なことなのに・・・ なんだか、悔しい気持ちになりました)と。

年の大きい子が来ると いつも 逃げてしまう小さい子が いました。
そのことを 保育士さんに
「彼は いつも逃げるけど、
私は どう関わったら いいですか?」と相談をすると
「大きい子の 手を引っ張って 違う遊びに誘ってください。」と 言われたそうです。

Aさんは 思いました。
(私がいて 気がつけば、何とかできることも あるけれど、
いつも そうしていたら、彼は 私が助けに行く という 思考回路になってしまう。
こども同士で どっかで 突破口を見つけるような 言葉が必要ではないかしら・・)

その日、ひとりのお母さんがお迎えに来たとき
男の子の耳の後ろが 腫れていて、クレームで 保育園は大変でした。

安全は大切ですが、縛りを大きくしすぎると こどもの達の好奇心が伸びる芽、
興味や関心 アイデアや発想 そんなチャンスは どんどん 減っていきます。
Aさんの悔しい気持ちが とっても伝わった今日でした。

どんな場面で 何を大切にして 何を育てたいのか、わたし達も 毎日が選択です。
あなたは どう思われますか?ご家庭では どうしたいと思いますか?

※写真は 高尾山山頂の紅葉です。