親子が楽な「心の距離」が見えた時〜その1

お母さんAさんは できることを毎日実践中です。
目の前にいる 相手をよく観察し 見守って 話を丁寧に聞いています。

そのことは こども達だけではなく
自分の両親との関係 そしてご主人との関係の間も
良好に 変わってきました。

「実家の母親とは、 前は 小康状態でした。
最近は よく電話をして、ひたすら聞いているので 
父を看病している母は すっきりしていると思います。

母親は 父親の病気が よくなっているんだか、悪いんだか
それも つかめずに いらいらしていました。
病院通いで 外にも出られないで 毎回言うことも違っている。

「何を食べても 美味しくない。でも 食べなきゃいけない。」
今は 2人とも もんもんとしている感じがして
いろいろな感情が 出ているんです。 2人はきついんだな。と思って。

その時、Aさんは 
「何もないけれど もしかしたら 
自分が行った方がいいんじゃないか。」と そう感じたそうです。
「もしかして 行こうか。」
「来週なんだけど、やっぱり 行く。」というと
「楽しみにしています。」という返事でした。

前は、要求もないのに ただ自分が作りたいから おかずをもって行ってしまったりとか
自分が 実家へ行きたい日に 行ってしまったりとか
迷惑だっかもしれない。

でも 最近は 何気なく まめに電話していたら 
そうに違いないと、親の気持ちが 見えてきた気がします。」とAさん。

自分の都合でなく お母さんを感じながら・・そのことを大事にしています。
だから 伝わってくる・・何をしてほしいのか。

「先日は急に「あした、会えない?」と母親に言われて 行くと
パン屋さんで 話をしただけでしたが、
すごく 嬉しそうで、いろんな話して 2時間くらいで帰りました。

今の自分は 学生の時の自分と 母親とのことを 輪廻のように引きずっていて
母親は 締め付けるほうの家で 主人は 緩めるほうの家で
以前は もう どうしたらいいのか、わからなかったけれど
それを聞けば 主人は 緩めたほうがいいと言うに決まっていて
自分が その中間が 取れなかったんです。

コーチングを学んで
緩めるんでもなく 締め付けるんでもなく、
見守ったり 観察をするしながら、 結構 同じようにいろいろなことは 起きますが
ただ いろんな波が来ても 
私が それに呑まれなくなってきて
私は そこに 立っている気がしています。
前は 一緒に ざぶ〜んとなって、かっとなったり 怒ったりでした。

今は ただ みんな なんか にこにこしているんですよ。
お母さんは 見守る、観察するという 中間の立ち居地が 取れるように
なってきました。

言葉をかけるには 何か 伝えたいことや 受け取ってほしいことが あるはず。
Aさんは それを 精一杯感じようとしているうちに
自然に その姿勢が 身についてきました。
家庭は みんなリラックスしているんじゃ ないかしら・・これからも その調子で♪

(その2に続きます)