「江戸コミュニケーションと言葉あそび」〜60歳以上対象の講座

こんにちは。
今日は 社会教育会館で
60歳以上の最高齢は92歳までの38人の方と一緒に
「江戸コミュニケーションと言葉あそび」
という2時間講座を 担当させていただきました。

江戸の言葉遊びは、驚くほど多岐にあり
今回は 
江戸小噺は 加えずに
始めてでも 取組みやすいものを選んで

体験しながら 1つの班6人ですが
楽しい江戸(のような)コミュニケーションを
楽しみながら の言葉遊び。

はじめに言葉ありき と言われます。
江戸時代の言葉遊びは はじめにしゃれありき。
そんな風に感じます。

江戸よりも もっと前、奈良時代から詠まれた
和歌の中にも しゃれは ふんだんに使われていまして
それが 庶民の中で 広い領域になりながら
爆発的な人気と共に広がった 江戸時代。

言葉に遊ぶセンスには 目をみはるものが ありました。
俳諧 川柳 都都逸 狂歌
尻取り 回文 早口言葉 無理問答
口三味線 とんち相撲 畳語歌 ことわざ
判じ絵 伝承なぞなぞ 決まり文句
なぞかけ 山号寺号・・・

講座の内容は、江戸人の3つの楽しみの紹介

そして 都都逸2首を
手のグーパーに合わせながら まずは口慣らし。
最後に拍手で「わ〜っ」っと 盛り上げます。

次は 班ごとに 尻取りをしました。
最後の1文字を続けるのではなく、

さよなら三角 また来て四角、四角は・・・白いはうさぎ、の後を
班ごとに つなげて 続けていきました。

それから 伝承なぞなぞ。
1つの県に伝わるなぞなぞです。

これは もちろん答えがあるのですが
参加の皆さんの 答えが いろいろに出てきて
笑ったり 感心したりで 思った以上に 盛り上がりました。

たとえば・・・
「なきながら 小さくなるのは なあに?(静岡県)」

答えは
「風船」 なのですが、出てきた答えは・・・
「ローソク・ 香取線香・ 氷・ 消しゴム・ はちまき・ 包帯・ 豆まき」
さらには
「鳥の雁」 遠くに飛んでいく光景が見えたのでしょう。
風流さに感動!
6問あったので 班で順に答えを出していきました。

そして 前半最後は 川柳 575 で。

冠つけ 頭の5文字を (嬉しいな )のようにお題があり
続きを 創作したり
沓付け 最後の5文字を (あつさかな)などにしたり。

これも 個性が出て、食べ物で詠んだり
山へ行く気持ちだったり 人柄が出て 楽しい歌になりました。

休憩を入れて 後半の初めは
プリントを配って
「判じ絵」 絵解きのなぞなぞです。

ちょっと 読むときのルールがあるので 先に説明をして
班で 相談もしながら 答えと番号の絵を 合わせていきました。

そして、答え合わせ。テーマは「虫」の名前でした。
まるで お笑い頭の体操のようで・・・ 班の会話と協力がありました。

その後は 寺号山号で
〇〇さん 〇〇じ という言葉の創作。

時計屋さん 今何じ? のようになります。

最後は 畳語歌、早口言葉・回文を
全員一緒に 声を出して読んで 楽しみました。

あらためて 江戸の言葉遊びの奥深さを感じた時間。
参加してくださった方の 心の柔らかさ、優しさも ありました。

江戸コミュニケーションの2時間。良かった!