変わりやすい人の気持ち・言葉〜江戸小噺の中で

こんにちは。
爽やかに6月を迎えていらっしゃいますか。

私たちは 一分線香小噺で かるたを作り
活用をしています。

知人のご両親は
お母様は 認知症。
お父様は 高齢ですが 認知症はありません。

江戸小噺かるたを1組プレゼントしたのですが、
お父様は、かるた取りをしなくても いつも楽しそうに 自分から かるたを広げて見て
喜んでいらっしゃるそう。

お母様は、「私、そんなのやらないわ。」と その場では 言うそうですが
でも 実は 若い頃は 洒落た言葉の遊びは好きだったそうで
お父様がやっているのを 横でにこにこ見て 自分も楽しんでいるようだと
聞きました。

人の言葉は、その瞬間 自分の中にあった「今」の気持ちです。
気持ちは 時間と共に 変わるものですし、
人の心には いろいろな気持ちや感情がありますから
言葉は、その中の1つとして うのみにせず、
(あ〜そういう気持ちもあるのね〜)と
受けとめてあげれば いいと思います。

「嫌い」と言葉で言っても 実は 好きということも あります。

言葉の真意・・「その言葉で、本当に伝えたいことは 何だろう?」
と ちょっと考えてみると、何か 気づけることが あるかもしれません。

逆のケースも ありました。
ある高齢者施設で 1人の利用者Aさんが
「江戸小噺かるたをやると 私がいっぱいかるたを取ってしまって
他の方に 気を遣わなきゃならないから やりたくない。」
そう 言ったそうです。
それも Aさんのその時の気持ち。
それで、その施設では その日はやらない選択をしました。

こんな時、ちょっと心に留めたいことは
その気持ちは ずっとそう思っているわけではないと言うこと。
人の気持ちは 状況の中で 常に変わっていきます。
まるで 子どものように・・・

別の日のAさんは かるた取りをしながら 声を上げて笑ったり 
楽しんでいる日も あります。
決めつけない・・・ですね。

気持ちや感情が ころころ変わると、周りの私達の方が
つい その言葉に 振り回されそうになります。

そんな時には まずは深呼吸して 振り返ってみましょう。
自分が大切にしたいことは 何だったかしら?と。

笑顔で 楽しい交流が広がること
であったり
人と人の関わりの中で 笑いや楽しい会話のが弾むこと
いろいろ ありますね。

だとしたら、それが 判断する場合の軸になります。
その方向を目指して
今何を選択したらいいのか、決まっていくと思います。

本来の望む状況に進むために 今日はどっちがいいかしら?と。

状況に合わせながら と 目指す方向(望む未来)
両方のバランスも あります。

言葉は鵜呑みにしないで 
言葉の奥にある 人の気持ちに 耳を傾けてみませんか。
そうすると・・・
今まで怒っていたことを 怒らないでいられるようになったり
相手の方に対する理解も 気づくことから 深くなることでしょう。

今週、私は自分の不注意でけがをして 1か月動けません。
その日に 何があったとしても
今あること 当たり前に出来ていたことの 素晴らしさと
毎日があることに ありがたみを感じています。

また、私が江戸小噺の活動を少し休む間 
江戸小噺を広げに行ってくれる鯛員にも 感謝いっぱいです。

せっかくの機会と思って、家でゆっくり 自分の声もよく聴こうと思います。
あなたは いかがですか?

どうぞ 心豊かなコミュニケーション交流の時間を!